「料理の写真があれば選びやすいのに…」そんな経験、ありませんか?
レストランでメニューを開いたとき、ふと立ち止まってしまうことがあります。
「バターナッツスカッシュのラビオリってどんな料理だろう?」
「この”店のおすすめ”って、本当に自分の好みに合ってるのかな…?」
料理の名前だけでは味や見た目のイメージが湧かず、結局いつも無難なメニューに落ち着いてしまう──そんな経験、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。
でも、そんなモヤモヤを解消してくれる救世主が現れました。
Yelp(イェルプ)が、ついに「メニューの文字」から「料理の写真」を自動で表示してくれる新機能を追加したのです。
今回は、この新機能がどんな風に私たちの「食の冒険心」を支えてくれるのか、やさしく紐解いていきます。
「メニューが写真付きになる」だけじゃない、AIの本当のスゴさ
この新機能の仕組みはこうです。
ユーザーがスマホのカメラで物理的なメニューをスキャンするだけで、AI画像認識技術がメニューの内容を読み取り、画面上に料理名の上に吹き出しが表示されます。
その吹き出しをタップすれば:
- その料理の写真
- 実際にその料理を食べた人のコメント
- 「ピリ辛だけどクセになる味」といったリアルな声
…が一目でわかるのです。
しかもこの機能、Yelp の膨大な口コミデータと写真をベースにしているため、実際に食べた人の本音の評価が見られます。
まるで「グルメ通の友人が隣でアドバイスしてくれる」かのような頼もしさ。
これが、従来のメニュー体験をガラリと変える一歩になるのです。
「想像できないから選ばない」から「写真で惹かれて選ぶ」へ
この機能が持つ力は、単なる”便利さ”にとどまりません。
料理を選ぶ体験そのものを、もっと自由に、もっと楽しく変えてくれるのです。
これまで、名前だけでは想像がつかない料理はスルーされがちでした。
たとえそれが絶品だったとしても「見えない」という理由だけでチャンスを逃していたのです。
でも今後は、料理の”顔”が見えることで「選ばれなかった料理」が主役に変わる時代がやってくるかもしれません。
これは、レストランにとっても朗報です。
個性的な料理、シェフのこだわりが詰まった一皿も、より多くの人に届くチャンスが広がります。
食の未来は「わかりやすさ」から始まる
Yelp は今回、このメニュースキャン機能だけでなく、複数のAI機能をリリースしました。
レストラン、バー、地域の観光スポット、小売店などに関する質問に答えるAIアシスタントのアップデートや、自然言語での検索、音声検索のサポートなども含まれています。
もちろん、まだ改善の余地もあるでしょう。
料理の見た目や写真の精度、文化や好みによる差など、乗り越えるべき壁はあります。
けれど、これは間違いなく「食の選択肢をひらくAI」の第一歩です。
私たちの「食べてみたい」を後押しし、まだ知らない料理との出会いを演出してくれるこの技術は、ただのAIではなく”新しい食体験の案内人”なのかもしれません。
最後に:あなたの「次の一皿」は、AIが見せてくれるかもしれない
「この料理、美味しそう!」
「こんなメニュー、初めて知った!」
そんなワクワクを、スマホ越しに感じられる日が、もうすぐそこに来ています。
食べることは、人生の中でもっとも身近な冒険です。
そして Yelp のAIは、その冒険をもっと自由に、もっと豊かにしてくれる”旅のコンパス”になっていくでしょう。
次にレストランで迷ったときは、ちょっとスマホをかざしてみてください。
きっと、まだ見ぬ「お気に入りの一皿」と出会えるはずです。
参考:Yelp’s AI can now scan restaurant menus to show you what dishes look like
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