「あのとき何て言ってたっけ？」からの卒業
誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。
「昨日の会議、あの人が何て言ってたか思い出せない…」
「メモを取ってたはずなのに、肝心なところが抜けてる…」
そんな”会議あるある”が、2025 年の今、大きく変わろうとしています。
その変化を先導しているのが、OpenAI の「ChatGPT」です。
6月4日に新たに発表された「会議の録音・転写機能」と、Google Drive・Dropbox・Box・SharePoint・OneDrive などとの連携機能が、私たちの働き方を一段とスマートにしてくれそうです。
では、それは一体どんな体験をもたらしてくれるのでしょうか？
ChatGPT が会議を”まるごと”記憶する時代に
今回のアップデートで最も注目を集めているのが「会議録音と転写機能」です。
これは会議の内容を録音・転写し、タイムスタンプ付きの引用とともにノートを自動生成してくれるというものです。
さらに、アクションアイテムの提案も行い、これらの項目を OpenAI の「Canvas」ドキュメントに変換することも可能です。
たとえば、1時間の打ち合わせがあったとします。
これまでなら、その内容をメモに取りながら話に集中するのはなかなか難しいものでした。
しかしこれからは、ChatGPT が会議内容を記録し、後から「この発言が重要」「ここが論点だった」とまとめてくれるのです。
まるで超優秀な秘書がいつも隣にいてくれるような感覚。
もう「あの発言、どういう意味だったっけ？」とメモ帳をひっくり返す日々とはお別れです。
クラウドとの連携で、資料探しが”なくなる”
さらに便利なのが、Google Drive、Dropbox、Box、SharePoint、OneDrive などのクラウドサービスとの連携機能です。
これにより、ChatGPT があなたのドキュメントやプレゼン資料にアクセスして、質問に対して必要な情報をその場で引き出してくれます。
OpenAI によると、この機能は組織のアクセス制御階層に従って動作するとのことです。
たとえば、こんなシーンを想像してみてください。
あなた：「先月の売上資料って、どこにあったっけ…？」
ChatGPT：「Google Drive 内の”2025 年5月_営業資料”にあります。売上は前月比 8.4% 増です。」
資料を探す時間はゼロ。
まさに「聞けばすぐ答えてくれる社内コンシェルジュ」のような存在です。
あなたの”記憶の外注先”になるAI
ここまでの機能をまとめると、ChatGPT はまさに「記憶の外注先」です。
人間が本来の創造的な仕事に集中できるよう、記録、整理、検索といった”頭脳の下請け作業”を一手に引き受けてくれる存在になってきています。
さらに、HubSpot、Linear、一部の Microsoft および Google ツールとの深層研究コネクタもベータ版で導入され、これらのソースからの知識とデータ、ウェブ情報を使用して詳細な研究レポートを作成することも可能になりました。
これまでもAIは文章を作ったり、翻訳をしたりしてきましたが、今回のアップデートはより「日常の働き方」に踏み込んだ大きな一歩です。
それでも、人間にしかできないことがある
もちろん、AIはまだ万能ではありません。
感情の機微を読み取ったり、微妙なニュアンスを正確にくみ取ったりするのは、やはり人間の役目です。
けれど、ChatGPT のようなツールを「第2の脳」として使えば“記録”ではなく”対話”に集中できる会議が実現できるのです。
私たちが本当に注力すべきは「何を話すか」「誰とつながるか」「どんな未来を描くか」。
そのための土台づくりを、AIが静かに支えてくれる。
そんな時代が、すでに始まっているのです。
最後に：あなたの働き方を、ChatGPT と再発明しよう
「AIが仕事を奪う」とよく言われますが、それは視点を変えれば—「AIが仕事の悩みを奪ってくれる」ということでもあります。
メモを取る時間、資料を探す時間、聞き逃しを思い出すストレス。
それらを手放して、もっとクリエイティブに働く未来。
今こそ、ChatGPT と一緒に「考える」ことに集中できる働き方を始めてみませんか？
参考：ChatGPT introduces meeting recording and connectors for Google Drive, Box, and more
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