「会議、長かったな…で、結局どうするんだっけ？」
こんなモヤモヤを抱えながらパソコンの前に戻った経験は、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
人が集まり、アイデアを出し合い、未来のために議論する—それが会議の本来の目的です。
しかし、現実には「何を決めたのかよく分からない」「議事録作成に追われて本来の仕事が後回しになる」といった課題が山積み。
せっかくの時間も、活かしきれないまま終わってしまうことが多いのです。
そんな”会議疲れ”に、新しい光を差し込むのが、AIノートテイカーの「Fireflies.ai（ファイアフライズ・エーアイ）」です。
静かに、でも確実にあなたを支えるAI秘書の登場
Fireflies.ai は、オンライン会議に同席し、すべての発言を録音しながら自動で文字起こしし、要点をまとめてくれるAIです。
この便利な機能により、Fireflies.ai はユーザー数を8倍に増やし、収益性も達成したと共同創業者兼 CEO のクリシュ・ラミネニ氏は述べています。
そして 2025 年4月23日、Fireflies.ai はその可能性をさらに広げる大きな一歩を踏み出しました。
それが「Mini Apps（ミニアプリ）」の登場です。
これまでの機能が”記録係”だったとすれば、この Mini Apps は”参謀役”。
記録された会議内容を自動で解析し、必要な情報だけを目的別に引き出してくれるのです。
Fireflies.ai は、営業、マーケティング、採用、運営管理、カスタマーサポート、カスタマーサクセスなど、さまざまな役割やユースケース向けに 200 以上のミニアプリをプラットフォーム内でリリースしています。
それぞれの役割に特化したミニアプリの登場
例えば「BANT Sales App」は、営業チームのために予算やタイムラインなどの詳細を抽出します。
「Agent Performance Feedback Generator」は、カスタマーサービスエージェントのパフォーマンスに関する洞察を生成し、コーチングのヒントを提供します。
また「Product Launch Planning App」は、製品ローンチ戦略を立案するのに役立ちます。
会議の文字起こしがあれば、Circleback のようなツールを使ってプロンプトを書き、洞察を集めることもできますが、Fireflies.ai のミニアプリは、プロンプトを書く必要をなくすことでそのプロセスを簡素化しています。
「会議後に会話から洞察を得るのには多くの時間がかかります」とラミネニ氏は TechCrunch に語りました。
「私たちはこれらのアプリでそのギャップを埋めたいと考えています。これらのアプリにより、Fireflies.aiは会議直後にこれらのアクションを開始し、人々の生産性を向上させることができます」
他のプラットフォームとの連携も充実
ユーザーは、Salesforce、HubSpot、Asana、Jira、BambooHR、Greenhouse、Slack、Microsoft Teams などとの統合を通じて、これらのミニアプリからの出力を他のプラットフォームに送ることもできます。
例えば、会議主催者は会議終了後に会議の要約を Slack 上のマネージャーと共有することができます。
Fireflies.ai によれば、ユーザーは会議ごとにこれらのアプリを展開することも、よりカスタマイズされた出力のために独自のアプリを作成することもできます。
将来的には、ユーザーグループ内でこれらのアプリを共有することも可能になるとのことです。
未来への展望——会議があなたの武器になる
ミニアプリ以外にも、Fireflies.ai は参加者や組織に関する情報を提供する「ミーティングブリーフ」を導入することで、会議の知識向上に取り組んでいます。
ラミネニ氏によれば、同社は Zoom のようなアプリと同様に、基本的な質問に応答できるユーザーの「デジタルツイン」を会議に含める方法についてもテストしているとのことです。
これまで「会議って、意味あったのかな…」と感じることがあったとしても、これからは「会議が次の一手をくれた」と思えるようになるかもしれません。
Fireflies.ai の Mini Apps は、混沌とした情報の海から、まるで金の粒を拾い上げるように、価値ある知見を私たちの前に差し出してくれます。
そしてそれは、私たちの仕事に確かな”推進力”を与えてくれる存在です。
あなたのチームに、もう一人の”沈黙のプロフェッショナル”を迎える準備はできていますか？
参考：AI note-taking app Fireflies adds new ways to extract insights from meeting notes
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