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病院に行く前に…ちょっとAIに聞いてみる?“自己診断する人”が増えている理由

AI

いま、イギリス人の2人に1人以上が「AIで自己診断」をしているという事実

ある日、友人がこんなことを言いました。
「昨日ちょっと頭が痛くて、AIチャットに聞いてみたんだよね。そしたら”睡眠不足かストレスかも”って返ってきて、たしかに最近バタバタしてたなって気づいたんだ」

病院に行くほどでもない。
でも、ちょっと気になる。
そんな時、私たちは「Googleで検索する」のが定番でした。
でも今、世界は静かに変わりつつあります。
検索ワードを入力する代わりに、AIと”会話”する人が増えているのです。

そしてイギリスでは、なんと59%の人が「AIを使って健康の自己診断をしたことがある」と答えています。
この数字、あなたはどう感じますか?


AIが「かかりつけ医」になる日?

この記事が伝えているのは「AIが医療の相談相手になりつつある」という現実です。

調査を行ったのはConfused.com Life Insuranceで、イギリス全土を対象にした調査の結果です。
驚くべきは、59%の人がAIで健康状態を自己診断した経験があるという点。
そして11%の人が「AIが自分の健康状態を大いに改善してくれた」と回答し、41%が「ある程度役立った」と答えています。

これは、AIの能力への信頼というよりも「とりあえず聞いてみる」存在としてAIが受け入れられている証かもしれません。

たとえるなら、AIは”医学書を持った親切な隣人”のようなもの。完璧ではないけれど、的確な情報をすぐに教えてくれる。
そんな存在が、私たちの日常に溶け込み始めています。


でも、AIにすべてを任せていいの?

一方で、この記事には私たちが注意すべきポイントも示されています。

Confused.comの生命保険専門家であるTom Vaughan氏は次のように述べています。
「AIテクノロジーの進歩により、人々がヘルスケアや自己診断にアプローチする新しい方法が生まれました。より多くの人々が自分自身や家族の健康をサポートするための行動を起こし、健康上の懸念に先手を打って、できるだけ迅速に状況に対処しています」

しかし同時に「AIは初期調査や病状の理解には役立ちますが、最終的な安心のためにはGP(かかりつけ医)や薬剤師に相談すべきです。GPや他の医療専門家だけが、正確に病状を診断できる唯一の存在です。適切な治療なしには悪化したり長期疾患になる可能性のある病気もあります」と警告しています。
これはとても大切な視点です。

AIは確かに知識豊富で、24時間対応してくれます。
でも、あなたの声のトーン、表情、ちょっとした違和感までを感じ取ることは、まだできません。
人間の医師は、技術だけでなく経験や直感を使って診察をします。
その力を、AIが完全に代替するには時間がかかるでしょう。

つまり、AIは「セカンドオピニオン」や「最初の相談窓口」としては優秀でも「最終判断者」ではないのです。


これから私たちにできること

では、AIとどう付き合えばいいのでしょうか?

ポイントは、「AIをパートナーとして使う」という発想です。
まるで地図アプリを使うように、目的地(健康)までのルートを探すための”道案内役”としてAIを使うのです。

調査によると、最も多い健康関連の検索は症状チェックで63%、次いで副作用が50%、ライフスタイルとウェルビーイングに関する質問が38%でした。
また、20%の人がメンタルヘルスのサポートとして、治療法や対処法を求めてChatGPTを仮想セラピストのように利用しています。

42%の人が「AIは医師の予約を待つよりも早い」と回答しており、これはイギリスでGPの予約待ち時間が平均10日、場合によっては1ヶ月に達することもあるという現状を反映しています。
また、24%の人が「医療専門家と対面で話すよりもAIを使う方が気楽だ」と答えており、18歳から24歳では39%に上ります。

実際、OpenAIは最近ChatGPT Healthという新機能を発表しました。
これは毎週2億3000万件以上の健康関連の問い合わせに対応するために開発されたもので、Apple Healthなどのアプリと連携して個別化された回答を提供します。
ただし、OpenAI自身も「これは診断ツールではなく、専門的な医療の代替ではない」と強調しています。

つまり「AI+医師」というハイブリッド型が、これからの医療のスタンダードになっていくのかもしれません。


おわりに:「Dr.AI」とどう向き合うか?

「ちょっと体調が悪いな」
「病院行くほどじゃないけど不安だな」
そんな時、AIがそっと相談に乗ってくれる。
それは、私たちの健康意識を一歩前に進めてくれるありがたい存在です。

でも「Dr.AI」はまだ”医師の卵”のようなもの。
知識はあるけれど、経験や判断力はまだ人間には敵わない。
だからこそ、AIと人間の医師、それぞれの良さをバランスよく活かしていくことが大切です。

調査では、わずか9%の人だけが「AIは全く役に立たなかった」と回答しており、伝統的な医療手段の方が信頼できると考えています。
これは、大多数の人々がAIを健康管理の一助として前向きに捉えていることを示しています。

これからの時代、健康管理は「自分ごと」。
AIという新しいツールを味方につけながら、自分の体と向き合っていく。
それが、これからの”賢い患者”の在り方なのかもしれません。

参考:“Dr AI, am I healthy?” 59% of Brits rely on AI for self-diagnosis

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