AMAZON でお買物

「AIって本当に賢いの?」→研究者「94% 正解でも実は分かってません」その理由がヤバすぎた

AI

~AIが示す「ポチョムキン理解」とは?~

「このAI、なんでも分かってるみたい…」
そんなふうに思ったことはありませんか?
でも、それって本当でしょうか?

私たちは日々、ChatGPT や Claude、Gemini といった大規模言語モデル(LLM)と接しています。
その受け答えは驚くほどスムーズで、まるで人間のようだと感じることも多いでしょう。

でも、もしそれが”錯覚”だったとしたら…?


見せかけだけの「ポチョムキン理解」とは

研究者たちが警鐘を鳴らすのは、LLM が示す「ポチョムキン理解」です。
それは、あたかも理解しているように見えて、実は中身が伴っていない”ハリボテの理解”を指します。

名前の由来は18世紀のロシアで、見かけだけ立派に装った”ポチョムキン村”から来ています。
外からは美しく見えても、中身は空っぽ。
まさに、AIが持つ表面的な知識そのものです。

まるで、きれいな箱を開けたら中が空っぽだった…そんなAIの姿といえるでしょう。


本当にあった”見せかけの理解”の例

ある大規模言語モデルに「ABAB の韻を踏む詩とは?」と質問したところ、以下のような結果となりました。

説明は完璧。
しかし、いざ作ってもらうと… → ❌ 韻が全く踏めていない

さらに「それは韻を踏んでいる?」と確認すると → ❌「はい」と自信満々の返事

これが、まさに「ポチョムキン理解」の典型例です。
言葉だけは知っているのに、いざ実践となるとボロが出る。
しかも自分の誤りにすら気づかないのです。


なぜ起こる? 人とAIの”誤解”の違い

人間は、理解していれば説明もできるし、応用もできます。
間違っていれば、間違い方にもパターンがあり、その中から「どこがズレているか」が見えてきます。

しかし、AIは:

  • 正しく説明はできるのに、実践になると突拍子もない間違いをする
  • しかも、その間違いに一貫性がなく、予測不能

これは、AIが人間とまったく違う”理解のしかた”をしている証拠です。


研究が明かした驚きの事実

研究チームは、文学・ゲーム理論・心理学的バイアスの3分野で「定義はできるけど、実際には使えない」現象を調査しました。

結果は衝撃的でした:

  • 定義は 94.2% 正解
  • でも、そのあと使ってみると 40~55% で失敗

つまり、半分近くが「分かっているフリ」だったのです。


■ AIの未来と”本当の理解”

この結果が教えてくれるのは「テストの点数=理解力」ではない、ということです。

AIには、表面的な答え合わせでは測れない、本質的な”理解力”を評価する新たな視点が求められています。


最後に:AIを使うすべての人へ

AIが完璧に見えるときほど「この答え、本当に理解した上で言ってるの?」と一歩引いて考えてみてください。

私たちはAIと、”過信せず、共に成長していく”パートナーとして向き合うべき時代に来ているのです。
それが、AIと人がより良く共存する第一歩になるはずです。

参考:Potemkin Understanding in Large Language Models

コメント

タイトルとURLをコピーしました