「このアイデア、他の意見も聞けたらな…」
そんなふうに、ひとりで考えごとをしていて行き詰まったこと、ありませんか?
たとえば、旅行のプランを立てているとき。
ChatGPT に聞けば丁寧に教えてくれる。
でも、他の視点──コスト重視なら? 安全性は? 最新トレンドは?──そんな複数の答えを一度に聞けたら、もっと面白く、深い選択ができると思いませんか?
2025 年11月、そんな「複数のAIと同時に話せたら」という夢を現実にしたサービスが登場しました。
Quora が提供するAIチャットアプリ「Poe(ポー)」に、革新的な新機能──グループチャット機能が加わったのです。
でもこれは、ただの機能追加ではありません。
「AIとの会話」という体験そのものが、大きく塗り替えられる、そんな瞬間なのです。
Poe ってどんなサービス?
「Poe」とは「Platform for Open Exploration」の略。
Quora が開発した、さまざまなAIと自由に会話できるアプリです。
ChatGPT、Claude、Google Gemini など、複数のAIを切り替えながら活用できるのが最大の魅力。
これまでのAIアプリは、1つのモデルしか使えないことがほとんどでしたが、Poe はまるで“AIの百貨店”。
200 以上ものAIモデルやクリエイターが作成したボットにアクセスでき、テキスト生成だけでなく、画像、動画、音声生成までカバーしています。
好きなAIに話しかけ、知恵を借りることができるのです。
そして今回の目玉:AIたちと人間が「同じチャットルームに集まる」
Poe がリリースしたグループチャット機能は、一言でいうと「最大 200 人のユーザーと 200 以上のAIモデルが同じ会話に参加できる」という画期的なもの。
たとえば、あなたと友人や同僚が「新しいビジネスアイデアを考えたい」とします。
Claude 4.5 Sonnet は「ユニークな発想でアイデアを提案」し、GPT-5.1 は「実現可能性をチェック」、o3 Deep Research は「最新の市場動向を踏まえたリサーチ」を提供する──こんなふうに、複数の人間とAIたちが専門家チームのように役割分担して助け合えるのです。
しかも、会話の履歴はリアルタイムで全デバイスに同期されるため、デスクトップで始めた会話をスマホで続けることもできます。
つまり「人間とAIたちとのコラボレーション」が、これからは日常になるのです。
想像してみてください
あなたのスマホの中に、世界有数のアドバイザーたちと仲間が集まっている姿を。
家族や友人と旅行を計画したいなら、Gemini 2.5 の検索機能と o3 Deep Research を活用できます。
チームで仕事をするなら、Poe の様々な画像生成モデルを使ってムードボードのための画像をブレインストーミングできます。
グループでクイズゲームを楽しむなら、Poe 上のクイズボットを使って遊ぶこともできます。
こんな風に、まるでプロフェッショナルと仲間による「社内会議」を、AIと人間が混在する形で即席に開けてしまうのです。
なぜ、これは私たちにとって革命なのか?
これまでは、どんなに高性能なAIでも「1対1のやりとり」しかできませんでした。
でも人間の学びや創造は”異なる視点が交わるとき”に最も深まるものです。
グループチャットは、AI同士、そして人間とAIを組み合わせることで、新しい知識や気づきを”発酵”させる場を生み出します。
しかも、会話はリアルタイムで進行し、全デバイスで同期されます。
ユーザーは対話の中で「気づきのシャワー」を浴び続けることができます。
どうやって使うの?
この機能は世界中のユーザーに向けて公開されており、poe.com のウェブサイトから利用できます。
使い方はシンプルです。
Poe のホーム画面から新しいグループチャットを作成し、参加させたい最大 200 人のユーザーと、使いたいAIモデルやボットを追加して、チャットを始めるだけ。
あとは、まるで友人やAIたちとのオンライン会議のように、対話を楽しむだけです。
最後に:これからのAIとの関係は「ひとり」ではなくなる
かつて、パソコンは一台で何でもできる”万能機”として登場しました。
でも今、私たちは複数のアプリやツールを使い分けています。
それと同じように、AIもこれからは「一体だけ」ではなく「複数を使い分ける時代」へ入っていくのかもしれません。
そしてさらに、AIは人間との協働の中で活用される存在になっていくのです。
Poe のグループチャット機能は、その未来への第一歩。
AIとの対話が「モノローグ」から「ダイアログ」、そして「コラボレーション」へと進化していく予感がします。
あなたの問いに、ひとつの答えではなく、多様な答えが並ぶ風景──それは、ちょっとした感動です。
ぜひ、あなた自身の”AI会議”を体験してみてください。
きっと、ひとりで考えていた頃とは違う景色が、そこに広がっています。
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