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あなたのAIが突然“営業マン”になる日:ChatGPTに広告が入る理由

AI

ある日、いつものようにChatGPTに話しかけてみたら、返ってきた言葉の中に、見慣れないブランド名が混じっていた。

「あなたの質問に関連する製品として、○○社の〜があります」

え?
これ、広告?

便利で頼れるAIが、突然”営業マン”になったような感覚。
そんな驚きが、これから現実になるかもしれません。

無料のままではいられない?ChatGPTの岐路

OpenAIは、ChatGPTの無料ユーザーおよび月額8ドルの新プラン「ChatGPT Go」を対象に広告の試験導入を開始すると発表しました。
まずは米国で18歳以上のログインユーザーを対象にテストを行い、徐々に範囲を拡大する見通しです。

その背景にあるのは、天文学的な運営コストです。
ChatGPTのようなAIモデルを支えるためには、膨大なサーバー代とエンジニアリングが必要で、2024年にOpenAIは約50億ドル(約7500億円)の損失を出すと推定されています。

このままでは、無料提供は続けられない。
そう判断したOpenAIが新たに選んだのが「広告収入」という道でした。

どんな広告?「回答の下に表示される広告」の正体

OpenAIが目指すのは、回答テキストの中に広告を含めることではありません。
広告はChatGPTの回答の下部に表示され、常にコンテンツとは分けて表示され、明確にラベル付けされます。

ただし、誤解が生まれないように、次のような配慮もされています。

広告がChatGPTの回答に影響を与えることはなく、回答はユーザーにとって最も役立つ内容に基づいて最適化されます。
また、ChatGPTとの会話は広告主に共有されることはなく、データが広告主に販売されることもありません。
さらに、健康、メンタルヘルス、政治などの機微または規制対象となるトピックを扱う場合には、広告は表示されません。

まるで「執事が主人の希望を叶えつつ、スポンサーの推薦をささやく」ようなもの。
上品な情報提供のフリをしながら、その実は広告、という新しい体験が始まるのです。

ユーザーの声:「理解できるけど…ちょっと怖い」

SNSやコミュニティでは、早くもさまざまな反応が出ています。

「無料で使い続けられるなら、広告はアリ」
「でも、そのうち”あなたに合うのはこの商品です”ってゴリ押しされるのでは?」

あるユーザーは、AIに広告が入ることに対して「まるで親しい友人が突然、セールストークを始めたような違和感」を感じたと述べています。

一方で、広告が入らなければ無料での提供が難しいという現実に「それなら納得できる」という声も。
便利さと信頼感のバランスを、ユーザー自身が試されているのかもしれません。

「広告付きのAI」は、新しい日常になるのか

Google検索に広告があるのは当たり前。
YouTubeの前に広告が入るのも日常。
では、ChatGPTが広告を表示するのはどうでしょう?

今回の試験導入は、その是非を私たちの反応から判断するテストでもあります。

広告を快く思わない人も多いでしょう。
ですが、ChatGPTという便利なAIが”無料のまま存在し続けるため”の選択だとすれば、どう受け止めるべきでしょうか。

AIと私たち:支えるか、支えられるか

私たちはこれまで、AIを「ただの便利な道具」として使ってきました。
でも、今その関係性が変わろうとしています。

ChatGPTが広告を話し始めたのは、OpenAIが私たちに問いを投げかけた瞬間かもしれません。

あなたは、どんなAIとこれから一緒に歩んでいきますか?

便利さの代償として広告を受け入れるのか、有料プランでクリーンな体験を選ぶのか。
あるいはまったく別の選択を探すのか。

どの選択肢にも、正解も不正解もありません。
でも一つだけ確かなのは「AIとの付き合い方を、私たち自身が選べる時代」になったということです。

参考:OpenAI to test ads in ChatGPT as it burns through billions

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