「ブログの見た目、もう少し”今っぽく”したい…」
そう思ってテーマを触り始めたものの、フォント設定や余白調整で迷子。
気づけば、本文よりもデザインに時間を吸い取られていた。
そんな経験、ありませんか。
2026年2月17日、WordPress.com(AutomatticのホスティングサービスWordPress.com)に”サイトの中で働く”AIアシスタントが追加されました。
やることはシンプルです。
「こうして」と日本語で頼むと、レイアウトやスタイル、文章、画像まで手を動かしてくれます。
つまり、サイト運営の一番つまずきやすい場所に、頼れる相棒が来たという話です。
この記事では、TechCrunchの内容を土台にしつつ、初心者でも「何ができて」「どこに注意して」「どう使うと得するか」を、ストーリー仕立てでわかりやすく解説します。
1. 「プロンプトでサイト編集」って、結局なにが嬉しいの?
想像してみてください。
あなたは小さなカフェの店主。
新作スイーツの記事を投稿したいのに、見出しのデザインがしっくりこない。
写真も暗く見える。問い合わせページも作りたい。
これまでなら、ブロックをいじって、設定パネルを開いて、色を探して、画像編集は別ツール…と、作業の引っ越しが何度も発生しました。
今回のWordPress.com AIアシスタントは、その”引っ越し”を減らします。
エディター内で、自然言語の指示(プロンプト)を出すと、サイトの内容や構造を理解した上で変更を反映してくれます。
しかも、細かく指示しなくてもよく「もっとモダンに」「余白を広く」みたいなざっくりした頼み方でも動く設計だとされています。
たとえるなら「工具箱を渡される」から「大工さんに口頭で頼める」へ。
初心者にとって、この差はかなり大きいです。
2. できること一覧:デザイン、ページ追加、文章、そして画像まで
TechCrunch記事で触れられている範囲だけでも、守備範囲はかなり広めです。
レイアウトやデザインの調整(スタイル変更)については「このセクションをもっとモダンで広々と見せて」「サイトの色をもっと明るく大胆に」「クリーンでプロっぽいフォント候補を増やして」といった指示で、レイアウト・色・フォントなどのスタイルを調整し、作業しながら反映を確認できるとされています。
ページやセクションの追加も言葉で依頼できます。
「お問い合わせページを追加して」「この下にお客様の声(Testimonials)セクションを追加して」といった具合に、サイトにありがちな”あとで作ろうと思って放置されがちなページ”も、そのまま作業依頼できます。
文章のリライト・翻訳も対応しています。
自己紹介を「もっと自信がある感じに」書き直したり、セクションを別言語に翻訳したりすることもできます。
文章の整え方がわからない人にとって、ここは特に効きます。
AIが”編集者”になる機能として、見出し案、文法提案、ファクトチェックにも対応しています。
この機能が動く場所が「ブロックノート(block notes)」です。
WordPress 6.9で入ったコラボ用のメモ機能に、@ai と書いて呼び出します。
回答には外部ソースへのリンクなども含み、引用元を示す形になる、とTechCrunchは説明しています。
3. 重要な注意点:「ブロックテーマ」じゃないと表示されない
ここが、初心者が一番つまずきやすい落とし穴です。
TechCrunchによると、AIアシスタントの編集機能はブロックテーマ(block themes)向けで、クラシックテーマ(classic themes)ではエディターにアシスタントが表示されない場合がある、と明記されています。
ブロックテーマはサイト編集がブロック中心でフルサイト編集に対応しやすいのに対し、クラシックテーマは従来型でカスタマイザーやウィジェット中心のものが多いという違いがあります。
たとえるなら、ブロックテーマは「積み木の街」、クラシックテーマは「職人が作った古民家」。
AIアシスタントは積み木の街なら配置替えが得意ですが、古民家の柱を動かすのは難しい、というイメージです。
もし「AI出てこないんだけど?」となったら、まずテーマがブロック対応かを疑うのが近道です。
4. 画像も作れるし、直せる:メディアライブラリの「Generate Image」
文章だけでなく、画像生成・画像編集もカバーします。
TechCrunchとWordPress.com公式の説明によれば、メディアライブラリに「Generate Image」ボタンが追加され、そこで画像の要件(アスペクト比など)やスタイルを指定して生成できます。
さらに、既存画像の編集もできるとされています。
そしてこの画像機能には、Google GeminiのNano BananaというAIモデルが使われると説明されています。
ここが地味に嬉しいのは「記事を書く場所」と「画像を作る場所」が同じ地図の上に乗ることです。
ブログ運営って、文章よりも画像準備で疲れる日があるんですよね。
アイキャッチがないと寂しいし、フリー素材だと雰囲気が揃わないし、色味がバラバラで”寄せ集め感”が出てしまうこともある。
そんな時に、サイトの中で画像を用意し、必要なら既存画像を直して統一感を出せる。
これは初心者ほど恩恵が大きいはずです。
5. 使い方:AIアシスタントは「オプトイン」で自分で有効化する
「便利そう!でも勝手にAIが動くのはちょっと…」という人も安心です。
TechCrunchとWordPress.com公式によると、このAIアシスタントはオプトイン(任意で有効化)で、設定からONにできます。
WordPress.comにログインしてSites(サイト一覧)から対象サイトを選び、Settings(設定)を開いて「AI tools」までスクロールし「Enable AI assistant」をトグルでONにすれば完了です。
なお、AI website builderで購入したサイトは最初から有効になっている、とされています。
6. 初心者が失敗しない「賢い頼み方」3つ
AIアシスタントは魔法の杖に見えます。
でも、うまく使うコツがあります。ここからは記事内容に沿いつつ、運用目線で噛み砕きます。
コツ1:まず「目的」を言う(見た目の指示はあとでいい)
「このセクションを”読みやすく”して。スマホで見ても詰まって見えない感じに」というように、目的を先に言うと、AIは余白や文字サイズなど複数の調整候補をまとめて取りに行きやすくなります。
人に頼む時と同じです。
コツ2:「今の雰囲気」と「なりたい雰囲気」をセットで言う
「いまは固くて事務的。もう少しカフェっぽく、柔らかい雰囲気に」というように”ビフォーアフター”があると、AIの調整がブレにくくなります。
コツ3:文章は「誰に向けて」を添える
「初心者向けに、専門用語を少なめにして書き直して」「忙しい人がサクッと理解できるトーンで要約して」といった具合に、記事のトーンは”相手の顔”で決まります。
そこを指定すると失敗が減ります。
7. それでも最後は「人が仕上げる」ほうが強い理由
ここまで読むと「もう全部AIでいいのでは」と思うかもしれません。
でも、ブログって結局、読者が覚えて帰るのは”情報”だけじゃないんです。
どんな迷いがあって、何を試して、どう救われたか。
この”物語の背骨”は、あなたの体験が一番強い。
AIアシスタントは、あなたの代わりにサイトを整えてくれます。
だからこそ、あなたは「何を伝えたいか」「誰を元気にしたいか」に時間を使えるようになります。
今回のアップデートの価値は、私はそこにあると思います。
まとめ:サイト作りが「設定作業」から「対話」へ変わっていく
WordPress.comのAIアシスタントは、自然言語でレイアウトやスタイルを調整し、ページ追加、文章のリライトや翻訳、さらにメディアライブラリでの画像生成・編集までをカバーする機能として紹介されました。
ブロックノートでは @ai で呼び出し、見出し案やファクトチェックなど編集者的なサポートも受けられる、とされています。
一方で、ブロックテーマ向けの機能であり、クラシックテーマではアシスタントが表示されない場合がある点は要注意です。
最後に、ひとつだけ印象的な言葉で締めます。
ブログ運営は、手が遅いから続かないんじゃない。
迷子になる時間が長いから、息切れする。
もしAIがその迷子時間を短くしてくれるなら、あなたの言葉はもっと遠くまで届くはずです。
参考:WordPress.com adds an AI Assistant that can edit, adjust styles, create images, and more
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