最近、チャットAIを使うたびに、その性能を絞られたように感じたことはありませんか。
「あの会社のものなら大丈夫」「この商品のものだから安心」というように、他人のレビューやブランドだけで選んでいたことはないでしょうか。
そんな、浮いた信頼に敗れた体験が、誰にもあるはずです。
こんな今、中国の大手IT企業、Baidu から発表された新たな大型言語モデル「ERNIE X1 Turbo」と「ERNIE 4.5 Turbo」は、それを改めて考えさせる大きな機会を持ってきてくれました。
高機能と低コストを両立させた Baidu の新潮流
ERNIE X1 Turbo は、高度な推論能力を持ちながら、大幅なコスト低減を実現したバランスのよいモデルです。
それはまるで、高級レストランの料理が、手の届く価格になるような。
さらに、実用性を高めたサービス版モデル「ERNIE 4.5 Turbo」も発表され、日常的なチャットや質の高い回答、コンテンツ生成をより身近なものにしています。
データが示す、新しい実力
ERNIE X1 Turbo は複雑なタスクに対応する深い思考型推論モデルとして位置づけられ、DeepSeek R1、V3、OpenAI o1 などのライバルに対して一部のベンチマークで優れたパフォーマンスを示しています。
入力トークンのコストは 100 万トークンあたり 0.14 ドルから、出力トークンは 100 万トークンあたり 0.55 ドルと DeepSeek R1 の約 25% の価格設定です。
一方、ERNIE 4.5 Turbo はマルチモーダル機能と応答時間の大幅な向上に重点を置き、OpenAI の高評価モデル GPT-4o を上回るパフォーマンスを達成しています。
価格も元の ERNIE 4.5 から 80% 削減されています。
AIを選ぶ視点が変わる
今まで、私たちはAIを選ぶときに「どこの国が作ったか」を気にしていました。
しかし、これからは違います。
「どこが優れているか」だけを気にする時代へ。
カメラの質や、食べ物の鮮度が、大きく成績を左右するように、AIも、結果で優れたものが残ります。
Baidu の挑戦は、そんな未来を照らしてくれているのでしょう。
参考:Baidu ERNIE X1 and 4.5 Turbo boast high performance at low cost
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